2016/03/31

2016年3月31日(木曜)昨日30日 海外指標の動き

2016年3月31日(木曜)昨日30日 海外指標の動き

原油+米金利は失速、米株は上昇傾向が続き、ドル売りも続かず。

原油価格(WTI)は40ドル直前まで上昇後、38ドル台前半へ下落へ、米10年債利回りも1.86%近くまで上昇から1.82%近くへ低下、2年債は前日0.784→0.753%へ低下。ダウ平均は+83.55ドルと小幅上昇、

米利上げとドル先高期待感から続いたドルロングの調整の範囲内と思われるが、四半期末と本邦は決算期末の特殊な要因や、米経済とFRBの金融政策の先行に確信が持てず。

直接的にドル売りが弱まったのは、米ADP雇用統計が予想外に強かったことで、金曜日の米雇用統計のリスクを若干意識し始めた可能性もあり、仮に予想を下回ることにでもなれば、再びドル売りの材料に使われそうでもある。

今日のエバンズ・シカゴ連銀総裁やイエレンFRB議長を含め、米通貨当局者の発言は、年内の2度の利上げ支持に統一されつつある。利上げ速度を減速させた理由の「世界のリスクは上昇」は、中国と原油価格が主因と言われているが、中国株+新興国を含め、世界的に株高が続き、年初来の高値を更新する動きも目立つ。今後のドル先安感が続くのかは不透明感が強い。

USDJPYは、米ADP雇用統計後の112.70円近辺を高値に、午後11時30分にクロスの円売りのピークを付けてからはUSDJPYの上値は重くなるも、112.40円台で動き弱まる。

EURUSDは、ユーロ圏の景況感は弱まり、独CPIは予想を上回るなど強弱混在するも、1.1300をボトムに下げ止まり、1.1360台まで上昇、1.1310~40のレンジに収まるも底堅い展開は続く。

AUDUSDは、欧米市場では動きな鈍く、EURAUDの売りも弱まり、AUDJPYの買いも午後11時30分をピークに弱まり、0.7640~0.7710のレンジで上下するも、底堅い展開は続く。

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エバンズ・シカゴ連銀総裁=向こう数年間は非常に緩やかな利上げ実施が適切。労働市場の改善が続けば6月の利上げと年内の2度の利上げを見込む。世界のリスクは上昇、FRBの見通しに影響した。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=最近の強めの米経済指標が季節的な要因なら、影響は薄れていくと考える必要があり、夏の終わりまで多くの情報を得る必要がある。
エバンズ・シカゴ連銀総裁=バランスリスクは下方に傾斜。インフレが短期的に2.5%に上昇することを恐れない。

ビル・グロス氏=量的金融緩和や低金利、さらにはマイナス金利も含む積極的な政策の効果は失われつつあり、世界経済が成長しない限り傾き始めるだろう。

ビル・グロス氏=名目GDPは、大規模な金融刺激策を踏まえると2017年までに米国で4~5%、ユーロ圏で2~3%になるだろうとした。日本は1~%、中国は5~6%。

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