2016/03/11

2016年3月11日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格は緩やかな上昇傾向を維持、新興国株は上昇が続き、欧米株は強い。商品価格も底堅く推移。

IEAの月報では、石油価格の底打ち可能性を指摘、真贋は不明ながら最近の原油価格を見ると信じたくなるような値動きと、新興国株高は円にとってはマイナス要因。

豪ドルやカナダドルにとってはプラス要因で、しばらくはこの傾向がどこまで続くのか、見極めることになりそうである。

ECBの緩和パッケージとドラギ発言を教訓に、15日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利幅の拡大と、黒田総裁の緩和終了宣言。まさか! 話だけが、大幅円安にでもなれば、当局は願ったりかなったり。

昨日のECBとドラギ・サプライズも冷静になればユーロ売り。昨日のピーク1.12100→1.1080へ低下、昨日安値1.0820→1.1210の38.2%=1.1070近くを達成。この水準をボトムに再上昇できるか?

GBPUSDは、欧米株高に上昇。1.4300台の売りを消化し引き続き買い圧力が強くどこまで続くか!

AUDUSDは、続伸傾向は止まらず。0.7500を上抜け続伸し、新たな展開を期待。

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コンスタンシオECB副総裁=ECBのマイナス金利は限界に直面。

BOEの英国民に対する調査=向こう12カ月の期待インフレは過去16年余りで最。平均予想は2.0%→1.8%に低下し1999年11月以来の低水準。

国際エネルギー機関(IEA)=石油価格が底打ちした可能性がある。月報で、OPEC非加盟国の今年の生産量は日量75万バレル減少すると予想。前月示した見通しより15万バレル多い。OPEC内ではイラクとナイジェリアの生産量が減少、制裁解除後のイランの生産回復が当初見込みよりも遅れている。

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